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Q&A

過去に聴かれた質問、これは知っていただきたいな、
というものを集めてみました。
尚、このページを作るに当たって他のサイトも
いくつか参考にさせていただきました。
他にも質問、ご意見等ありましたらお寄せ下さい。

・ピアノ調律って?
・調律はなぜ必要?
・ピアノ調律どうして年に1回なの?

・ピアノを使ってないから調律はしなくてもいい?
・周囲への音漏れが心配。
・古いピアノでも「消音ユニット」は付けられる?
・ピアノを置くには床の補強が必要?
・ピアノの上にものを置いても大丈夫?
・どこか一カ所から変な音がする
・ピアノにとっていい環境とは?
・ピアノの寿命はどれくらい?
・音色やタッチが気に入らないけど直る?
・電子ピアノでも調律は必要?


ピアノ調律って?
 調律という言葉だけから連想すれば、ピッチを合わせて音律を治すだけ。と考えがちですが、それだけではありません。
 音色、タッチ(動作)を含めた総合の調整を「ピアノ調律」といいます。
 ご存じのように、ピアノは大変複雑な機構でできている「アコースティック」楽器です。
 そのため、音程はもちろん中のアクションの状態も日々の気温、湿度の変化で変わっていきます。
 それらを点検し、使いやすい状態に直してさしあげるのが、調律師の仕事であり、それがピアノ調律なのです。
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調律はなぜ必要?
 それは、調律師が食べていくため。というのは冗談で(半分は本気?)上記したようにピアノとは複雑なアコースティック楽器だからです。
 ピアノの鳴る仕組みを簡単に書くと、ピンと張った弦を叩いて鳴らす。というわけですが、これはギターやヴァイオリンなどと同じく、使っていれば弦が伸びたり緩んだりして当然狂ってきます。ただし鉄骨フレームでしっかり保持してあるので、1年に1回程度で済んでいます。
 また、内部のアクションも使うことによって、摩耗したり、狂いが生じたりしてきます。
 では、使ってないから調律しないでもいいか?というと、そんなことはありません。
 ピアノのアクションは主に「木(最近のは合成樹脂も増えてきた)」「フェルト」「金属(真鍮等)」で出来ています。これらはすべて、気温、湿度の変化に影響されるものばかりです。
 使ってないピアノで怖いのが、錆や吸湿による打弦不良(音が出ない、鍵盤が戻らない)といったものです。
 更に、弦も固まってしまっているので、調律で引っ張った際に切れやすくなります。古い輪ゴムが切れやすいのと同じです。
 音の狂いそのものは、使い続けているものより小さいかもしれませんが、やはり定期的に調律することをお勧めします。
 時々は、鍵盤を叩くだけでいいですから音を鳴らしてあげて下さい。
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・ピアノ調律どうして年に1回なの?
 これは、1年に1回は調律をして下さい、という意味です。
 別のページでも書いてありますが、ピアノは巨大なアコースティック楽器で、また弦楽器でもあります。
 弦は1本80〜90kgの張力がかかっていて、1台分にすると約230本、じつに20トンにも及びます。

 日々、絶え間なくそのような力がかかっているのですから狂わないわけがありません。しかも日本には「四季」というものがありまして、季節季節の温度・湿度の変化はピアノに対して大きな影響を与えます。
 これでも年に1回で済んでいるのはそれだけピアノが頑丈にしっかり作られている証拠だと思います。(ただし、日本ほど四季の変化のない外国製については条件が変わる場合があります)
 またピアノの先生や、お店などは年に2回以上調律を行っているところも少なくありません。
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・ピアノを使ってないから調律はしなくてもいい?
 上の答とだぶりますけど、例え弾いて無くても調律は行うようにして下さい。
 音の狂わないピアノというものは存在しません。(電子ピアノは除きます)
 また、断り文句でよく聞くのが「うちは音取り位にしか使ってないから」です。????で
す。
 狂ったピアノで何の音をとるんでしょうか?またせっかくとった音が狂った音では意味がないのでは?と逆に不思議に思ってしまいます。
 他にも「孫が出来てまた弾き始めたら」というご意見もよく聞きますけど、希望を言わせていただければ、それまでの間もきちんと管理しておいて、お孫さんに渡してあげたいものです。
 自動車なども同じですが、何年も乗らずに放っておくとかえって動かなかったり、壊れてたりするものです。
 ピアノの場合、内部のアクションが固まってしまって音が出なくなるというケースが多いです。
 それらを修理しようと言ったとき、かえって高く付くと言うこともなきにしもあらずです。
 といっても、お忙しい日々の中、例え年に1回といっても大変なことかもしれません。それでもせめて、2,3年に1回は調律をして下さい。
 そして何よりも、たまには鍵盤蓋を開けて音を出して下さい。
 音を出すことによって、状態のチェックも出来ますし、ピアノも生き返り、喜ぶことと思います。

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・周囲への音漏れが心配。
 一番気になる問題ですよね。私もそうです。
 ちなみに、ピアノの音は80〜90ホン。
 同様に、日常会話が50〜60ホン、テレビが60〜70ホン、電話のベルが65〜75ホン、犬の鳴き声が90〜100ホンです。
 そして音の伝わり方には「空気伝播音」と「個体伝播音」の2種類があります。
 空気伝播音はドアの隙間や、開いた窓から空気を伝わって拡がる音のことで、比較的通気性に富んだ日本式家屋でおこりやすいです。
 個体伝播音はピアノの振動がキャスターを通じて床、壁等に伝わり、それらから放射される音のことで、密閉度の高いマンション等の集合住宅でおこりやすいです。

 周囲へのご配慮を考えたときには上記の事を参考に工夫してみて下さい。
 まずは、非常識な時間帯でピアノを弾かない(夜遅くとか早朝とか)。

 弱音ペダルを使う。(3本ペダルの真ん中です。2本ペダルのものには付いてませんが、後付も出来ます)
 その他、響板に(UPは裏側、GPは下側)防音パネルを貼ると言うことも出来ますが、これは音がこもることにもなるので注意して下さい。また、発泡スチロールや毛布を貼ることで似たような効果を出せます。
 それからマンションにお住まいの方でしたら、防音用のインシュレーター(キャスターを乗っけるお皿)も有効です。マンションの場合、床からの振動が直接周囲の壁に伝播するので、これを防ぐだけでそれなりの効果が上がるみたいです。
 しかし、もし、お金と広さがあるのなら、防音室が一番お勧めです。
 また最近では「消音ユニット」というものがありますので、それを取り付ける方も増えてます。(ウチのピアノにも付けました)
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・古いピアノでも「消音ユニット」は付けられる?
 最近では製造しているメーカーも増えてきたみたいで、おおよその機種に付けられるようです。
 ウチのピアノは30年以上前のヤマハのアップライトですが、中国製のものが取り付けてあります。
 勿論ヤマハ、カワイ、他にテクニクスなどからも発売されています。
 但し、全ての機種に付けられる、というわけではありません。あまりにも古いものや、特殊なデザインのものには付かない場合があります。
 取り付けを検討されている方は、一度ピアノ技術者にご相談下さい。
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・ピアノを置くには床の補強が必要?
 実は私も以前は必要だと思っていました。
 しかし、自分がその立場になったとき、ピアノ運送屋さんが一言「ピアノは本箱より軽いんだから、本箱がおける家ならまず大丈夫」。
 そうなんです。アップライトでだいたい230kg位ですが、キャスター4つで支えてますので4等分すると1カ所がだいたい60kg。
 つまり、60kgの人が片足で立って抜けない床なら、ピアノを置いても大丈夫ということになります。
 但し、古い家で床が傾いていたり、ミシミシ言うような場合は相談することをお勧めします。
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・ピアノの上にものを置いても大丈夫?
 そうなんです。ものを置くのにとても都合のよい場所なんですよね。恥ずかしながらウチのピアノも満載です。
 決して推奨はいたしませんが、ダメですとも言えません・・・
 但し、音と演奏を楽しみたいのでしたら、置かない方が良いです。響きの妨げになりますから。
 それと置くものも、金属やガラスのケースなどはとても共鳴しやすいので注意して下さい。
 それから水の入った花瓶等は絶対に置かないで下さい。万が一こぼれたとき大変です。
 あと、鍵盤蓋の上には置かないで頂きたいですね。開かずの扉ならぬ、弾かずのピアノになりかねません。
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・どこか一カ所から変な音がする
 この場合まず考えられるのがピアノ内部からの雑音と、外部からの共鳴の2つ。
 弾くとカタカタ、ミシミシという感じの雑音がする場合、木の収縮による各部のネジのゆるみが原因と考えられます。同様にビリビリという共鳴現象による雑音が混じることもあります。
 内部の雑音(共鳴も含む)の場合は、ピアノ技術者にご相談頂くしかないと思いますが、外部の共鳴の場合、ちょっとしたことで直ることもあります。
 共鳴の特徴は、ある一定の周波数に対して近くのものが共振して音を発するということなので、どれか決まった音を鳴らした際に「ビーン」と音が響いたりします。
 これはガラスや金属など、硬質のものが共振していることが殆どなので、ピアノの近くにそういうものが有るかどうか見て下さい。
 ガラスのケース(人形ケース)、花瓶、時計、額縁、ライト、ガラス戸(特に木枠)等・・・
 それらがピアノの上に置いてある場合、クッションを敷いてあげるとか、場所をずらすなどで音が消えることがあります。
 また、近くにあるものの場合、それらのガタ(隙間)が震えて響く結果になってますので、隙間を埋めてやる(詰め物をしたり接着をしたり、あるいはクッション材を挟んだり)と効果が有るかもしれません。
 しかし、なれないとなかなか音の特定というのは難しいかもしれません。
 その際はやはりピアノ技術者に相談して下さい。
 また、どの音を鳴らしたときに、不快音がするのかお知らせ頂けると、発見も早く対処出来ると思います。

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・ピアノにとっていい環境とは?
 ピアノは多くの天然の材料が使われているため、温度、湿度の影響を受けやい特性があります。
 夏季は温度が20〜30℃、湿度は40〜70%。冬季は温度が10〜20℃、湿度は35〜65%が目安です。

 湿度が高すぎると、木やフェルトが湿気でふくれ、鍵盤が重くなったり(ひどいときは動かなくなる)、音が出にくくなったり(連打がしにくかったり、フォルテが出なかったり)、音が止まらなくなったり、蓋がスムーズに開かなかったり、などの症状が出ます。
 また、弦など金属部分にサビが生じやすくなります。
 対策としましては、雨の日には蓋を閉める。また晴れた日には蓋を開け、風通しを良くする。
 除湿器を置いて、湿度を下げる。
 エアコンがある場合、就寝前に2時間位ドライ運転をすると良いそうです。
 乾燥しすぎると、各部品がゆるみ、共鳴などの雑音が生じやすくなったり、音が止まらなくなったり(湿気とは別の原因)、調律が狂いやすくなったりします。
 また、ひどい場合は塗装にひびが入ったり、響板が割れたりと重大な故障につながることもあります。
 対策としましては、濶葉樹をおいてあげたり、加湿器などを使って湿度を上げて下さい。

 また、冷暖房による急激な温度変化は、調律が狂いやすくなるだけでなく、結露が発生して、サビや故障の原因にもなりますので、注意して下さい。
 ストーブはなるべくピアノから離して置き、出来るだけ徐々に暖めて下さい。
 熱や冷気が、長時間直接当たる事も調律の狂いや故障の原因にもなりますので注意して下さい。
 とは言っても、それぞれ家庭の環境や事情はありますから、以上のことを心の隅に止めておきながら、出来る範囲で管理して下さい。

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・ピアノの寿命はどれくらい?
 ピアノの置いてある環境、使用状態、また個々によっての違いはありますが、目安としては50年位です。
 この一番の理由は、それ以上古いピアノになると、使用に当たっての修理金額が新品購入と変わらなくなるということです。
 勿論全てのピアノがそうなるわけではありません。
 環境さえ良ければ、修理なんかしなくてもそれ以上の年数現役で使えるピアノもあります(勿論メンテナンスは必要ですが)。実際先日90年位前のヤマハのアップライトを見ましたが、それはちゃんと動いてました。
 一方、ピアノ教室で使用したり、ライブハウスでの使用だったりと、使用頻度や環境の変化が激しいものは数年で買い換えるというケースもあります(これは弾けなくなると言うより、演奏者のニーズに応えられなくなる場合だと思いますが)。
 自動車や電気製品など全く使わないでしまいっぱなしだと、かえって故障がちになったり、寿命が短くなったりしますが、ピアノも同じで、常に使ってあげて、定期的にメンテナンス(調律作業)をしてあげることが、結果として寿命を延ばすことになります。
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音色やタッチが気に入らないけど直る?
 ある程度の範囲であれば、「整調」や「整音」で直ります。
 ただし「ウチのアップライトをグランドみたいにして欲しい」とか「ヤマハのグランドをスタインウェイみたいにして欲しい」等という注文はちょっと諦めていただきたいです。
 まずは、どんな音やタッチにしたいのか出来るだけ具体的な希望を(美容院で髪型を注文する要領?)ピアノ技術者にご相談下さい。
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電子ピアノでも調律は必要?
 必要有りません。
 電子ピアノの場合電子オルガン(エレクトーン等)や他のキーボード類と同じく、電気によって音が発生するため調律は必要有りません。
 その為故障が発生した場合は、修理交換となります。
 注意していただきたいのが「電気ピアノ」。これはスピーカーで音を増幅しますが基本構造はピアノと一緒なので、調律が必要です。(現在は殆ど見かけませんけど・・・)

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